この時は思いもしませんでした。
まさか自分が輸入車に乗ることになるなんて。
しかもBMWのオープンカーに…
インテグラタイプR(DC5)を購入して8年。
走行距離は16万km近く。
ここで2つの選択肢があります。
- このまま乗り続けるか
- 乗り換えるか
さぁ皆さんならどうしますか?
ぶっちゃけ日本車は耐久性が半端なく高いのでちょっとやそっとじゃ壊れません。
10万キロを超えたあたりで、クラッチ、エンジンマウント、エンジンマウントは交換済みです。
エンジンもまだまだ好調。
高回転まで綺麗に吹け上がるNAエンジンは素晴らしいの一言です。
しかし!20万キロ近くなると、あちこち故障が目立ってくるのも事実!
車は消耗品の塊なのでこれはしょうがないです。
さて、どうするか…
とりあえず買取専門店で査定を受けてみるか…。ということでふらっと立ち寄ったのが全ての始まりでした。
買取専門店で衝撃の値段を提示される
休日にふらっと立ち寄った買取専門店。
正直、この時はまだ売る気は無かったですね。
さわやかなお兄さんに査定をお願いして待つこと30分。
驚きの査定額が発表されます。
60万円ですね。
え??
ええええええええええええええ!?
12年落ち、16万キロで60万!?
ウソでしょ???
普通の車ならゼロ査定、下手したら廃車料金を取られるレベル。
いや、スポーツカーだということを加味しても「良くて20万いけばラッキー」くらいに思ってたのに。
あとで調べて分かったのですが、最近は中古車市場のスポーツカーって人気があるんですね。
昔のクルマでも全く値が落ちていません。
いや、逆に昔のクルマだからこそ魅力があるのでしょう。
GT-RやFD(RX-7)、S2000などの人気車種はもちろんですが、当時は評判の悪かったGT-R(33)とかインテグラタイプR(DC5)も高値をキープしています。
ちょっと昔のスポーツカーって今のモノにはない魅力がありますからねぇ。
車離れが叫ばれていますが、一定数以上の車変態は存在するのでしょうね。きっと。
それとも海外での需要が高いのでしょうか?
謎は深まるばかりですが、とにかく、普通の車ならスクラップ工場に送り込まれるかもしれない個体を60万円という超高額で買い取ってくれるらしいのです。
タイプRを降りるなんてもったいない
我が愛車のインテグラタイプR。
デザインはちょっとボテッとして、着座位置も若干高くてイマイチな点が多いのも事実…。
しかし!そんな欠点を補う素晴らしい長所があるのです。
それがK20Aエンジン!
スポーツチューンされたこのエンジンは本当に素晴らしいです。
NA教(ターボよりも普通にNAが好きな人たち)にどっぷりと入信してしまったのはこのエンジンのおかげであります。
とにかく回る回る!
え?なになに?どこまで行くの?みたいな。
信じられないくらい超絶スムーズにレッドゾーンまで到達!
特に6000回転を超えた辺りからのエンジン音はもう最高!(;´Д`)
この音はターボじゃ出せません。
ホンダ以外でも出せません。
とにかく至高のエンジンなのです。
おっと…つい興奮してしまった…
まあとにかく最高の車なんですよ。コレ。
足回りもボディ剛性もしっかりしているのでスピードを出しても安心感があります。
ブレーキも良く効くし、今となっては軽量の部類に入る車重なのでグイグイ動きます。
そんな、そんな素晴らしい車を降りるなんて考えられますか?(いや考えられない)
オープンカーを探そう
そんなにも愛しているインテグラをなぜ降りることにしたのか?
その原因はカーセンサーです。
カーセンサーが悪いのです。
60万円の高額提示を受けてから中古車の相場を調べ始めました。
昔は分厚い本(今も売ってる?)でしたが、今はネットで細かく見ることができるので便利ですね。
いくつかサイトがありますが、カーセンサーが一番使いやすいですね。
上を見るとキリがないので、予算は100万円で探してみましょう。
何となくオープンカーに乗りたいな、と思っていたのでS2000から調べてみます。
信じられないくらい値落ちしていない…。
当時は「オープンカーなのにストイック過ぎる。」なんて言われて全然売れていなかったのに…。
200万以上じゃないとまともなタマは無さそうです。
お次はS660です。(意識していませんがホンダ好き??)
うん。やっぱり予算オーバーですね。
フィーリングはゴーカートみたいで楽しいんですけど今回はパス。
じゃあロードスターかな?
しかしNAロードスターはさすがに古すぎるしな…。
う~ん…。
そもそもオープンカー自体のラインナップがあまり無いですからね。
ミニバンじゃないんだから車種が限られるのは当然です。
ここで脳裏をよぎったのが「BMW Z4」なのです。
え?Z4がこんなに安い?

wikipediaより引用
先代のZ4(E85)は鬼才クリス・バングルのデザインに直列6気筒を積んだオープン2シーターのスポーツカーです。
発売当時にこの車を見た時は衝撃でしたね。
「う、美しい…。」
ギリシャ彫刻のようなグラマラスなボディ。
線と面の絶妙な構成が美しすぎる。
とにかく美しい。
かっこいいじゃなくて美しい。
私にとってZ4はそんな車でした。
しかし!新車価格は600万円以上。維持費が掛かる輸入車と言うことでまさに雲の上の存在だったのです。
あまりにも手が届かなすぎて「乗りたい」なんて思えなかったんですね。
ということでここ10年間、Z4の存在は頭の片隅に追いやられていたのです。
で、ふと思い出してZ4の中古市場価格を調べてみたんですよ。
な、なんだと…!!!
100万円を切ってるじゃないですか?
程度の良いものでも150万円ほどで買えちゃう!?
ウソだろ…。
外車は値落ちが激しいとは聞いていたがここまでとは(・・;)
雲の上の存在だったZ4が、手を伸ばせば届く距離まで近づいていたなんて。
これがZ4を買おうと思ったきっかけです。
そしてこの時は想像だにしなかったのですが、本当に買ってしまいました。
普通のサラリーマンの私が…BMWを。しかも2シーターのオープンカーを。
いやいやいや、人生何が起こるか分かりませんね。
だから面白いんですね!
長くなったので続きはこちらからどうぞ!