
「29CD DME:Combustion misfires,cylinder」のエラーコードが検出された時の対処方法です。
Combustion misfiresとは直訳すると燃焼失火、つまり点火系に不具合があるという意味になります。
スパークプラグとかが故障しているかも…ということですが、結論から言うとイグニッションコイルのコネクタの緩みが原因でした。
エラーコードがなかなか消えなくて苦戦したのですが、意外とこういう凡ミスが原因なことってDIYでは起こり得ます。
解決するまでを時系列で記事にしましたので同じような症状で困っている方は参考にしてみてください。
1 エンジン警告灯が点灯。エンジンの様子がおかしい。

エンジン警告灯が点灯しました。
と同時にアイドリング時の振動がドコドコと昔のディーゼルエンジン並みの振動になります。
これは明らかに点火系の異常だなと分かりました。
Z4は総走行距離が10万キロに近づいていたのでイグニッションコイルとスパークプラグは定期交換の時期になります。
今思えば、ここで診断機で故障個所を特定すればよかったのですが、ちょうど交換時期も重なっていた事情からそのまま部品交換することにしました。
2 イグニッションコイル&スパークプラグ交換
故障個所だけ(1気筒分)の交換でもいいんですが、10万キロ無交換なのと遅かれ早かれ他のところも故障することを考え6気筒全部交換します。
6気筒分のイグニッションコイルとスパークプラグの部品代はなかなかのお値段になります(泣)

3 交換したけど症状は改善されず

イグニッションコイルとスパークプラグを全交換したのに症状が改善されませんでした。
理由がさっぱり分からないので診断機の出番です。
- 29D0 DME:Combustion misfires,cylinder 4
- 2E18 DME:Firing,cylinder 1
- 29CD DME:Combustion misfires,Cylinder 1
どうやら1番シリンダーと4番シリンダーに異常があるらしい。
でも同時に2つのシリンダーが故障することは考えにくいので、一度エラーコードを消去してからもう一度エラーコードを読み取ります。

ここで出てきたのが「29CD DME:Combustion misfires,cylinder 1」
1番シリンダーに何らかの異常(失火)があるようです。
先ほどの4番シリンダーはイグニッションコイル&スパークプラグを交換前のエラーコードなので、おそらく4番シリンダーのイグニッションコイルが故障していたと考えられます。
イグニッションコイルとスパークプラグは全交換したので4番シリンダーの問題は解決。
4 1番シリンダー失火の原因は?

イグニッションコイルとスパークプラグを交換したのになぜ1番シリンダーが失火しているのでしょうか?
この2つ部品の以外で故障が疑われるのはインジェクションくらい。でもインジェクションが壊れるのは考えにくい。

そこで基本に立ち返り、部品がしっかりと取り付けられているか確認してみました。
すると、イグニッションコイルのコネクタの差し込み具合がやや甘いような気が。
しっかりと付け替えてエンジンを始動すると

エンジンのアイドリングが正常になりました。
エンジン警告灯も点灯しません。
重症だったらどうしようかと思いましたが、意外と基本的なミスでエラーが出たりするものです。
困ったときは故障個所を一から見直すのも手だと思います。
それと診断機で故障個所を特定するのも大事ですね。