BMW Z4(E85型)のエンジンオイル交換方法とエンジンオイル交換に必要な工具を解説します。
まず初めにエンジンオイル交換をDIYですることのメリットを挙げます。
- エンジンオイルとエンジンオイルフィルター交換の工賃分が浮くので安く済む。
次にデメリットを挙げます。
- エンジンオイル交換に必要な工具が多くそれなりの初期費用が必要。
- 工具の保管場所が必要。
- 廃油処理が面倒。
- 車体をジャッキアップし車体下に潜るのでリスクを伴う。
ということで圧倒的にデメリットの方が多いのでDIYでのエンジンオイル交換はオススメしません。
BMWなのでディーラーは割高ですが、オートバックスやイエローハットで交換すれば国産車と変わらない工賃で交換できます。
工賃がわずかに浮くメリットはほとんどありません。
ただ唯一、DIYを推奨したいのは次に該当する人です。
- エンジンオイル交換だけではなく色々な整備を自分でしたい。
今後も整備を続ける予定であるなら工具は無駄になりません。
エンジンオイル交換に必要なもの
エンジンオイル(20リットルペール缶)
4リットル缶だと割高なので20リットルペール缶で購入します。
5W-30の全合成油で評判のいい「極」をリピートしています。
エーモン ポイパック(廃油処理箱)
オイルを処理するための箱です。
自治体によってはこれでオイルを捨てられない場合があるので事前にチェックしましょう。
容量が6.5リットルなのでZ4にぴったりです。
オイルジョッキ
エンジンオイルをエンジンに注ぐためのものです。
これがないとエンジンルームがオイルまみれになります。
ジョウゴ
エンジンオイルを注入口からスムーズに注ぐためのものです。
これもないとエンジンルームがオイルまみれになります。
トルクレンチ
ドレンボルトとオイルフィルターカップを規定値で締め付けるために使います。
トルクレンチを使わない熟練者もいるそうですが素人にそんな技術はないのでトルクレンチを使います。
オイルフィルターレンチ
Z4のオイルフィルターカバーを外すためのアダプターです。
これが無いとカバーが傷だらけになり、規定トルクで締め込めないというデメリットもあります。
オイルフィルター
オイルフィルターはディーラーで購入すると2,500円くらいですが、BOSCH製だと割安です。
ジャッキアップに必要な工具
その他、ジャッキアップで必要な工具はこちらを参考にしてください。
BMW Z4のエンジンオイル交換方法
Z4(E85)後期型のN52エンジンはオイルレベルゲージがありません。
よって必然的にエンジンオイルを下から抜くことになります。
まずはジャッキアップをします。
プラスドライバーでカバーのネジを外します。
ドレンボルトを17mmのソケットで緩めます。
廃油処理箱(ポイパック)をドレンボルトの下にセットします。
ドレンボルトを外すときに高確率でポイパックの中に落としてしまいますが、後で回収できるので大丈夫です。
初めの方にエンジンオイルが勢いよく飛び出してきますのでポイパックの設置場所にをつけます。
エンジンオイルキャップを開けておくとオイルの抜けが良くなります。
専用レンチを使ってエンジンオイルフィルターカバーを外します。
スポイトがあればいいですが、キッチンペーパーやウエスに染み込ませても除去できます。
付属品の③のワッシャーはドレンボルトを取り付けるときに使います。
①と②のパッキンはエンジンオイルフィルターカバーのこの位置に取り付けます。
エンジンオイルフィルターをエンジンオイルフィルターカバーにセットします。
規定トルクは25.5Nm(カバーに記載されています。)
トルクレンチを使い規定トルクでエンジンオイルフィルターカバーを締め付けます。
エンジンオイルフィルターの交換が終わったころにはオイルが抜けきっているはずです。
ドレンボルトに③のワッシャーを組み付けます。
ドレンボルトを取り付けます。
規定トルクは25N.m
カバーを戻します。
ジャッキダウンします。
オイルジョッキとジョウゴを使ってエンジンオイルを注入します。
このオイルジョッキは4リットルまでなので2回に分けて注入します。
5分ほどアイドリングさせてエンジンオイル量を確認します。