キーボードの「i」を1回しか押していないのに2回押した判定になる、いわゆるチャタリングになってしまいました。
「い」と押したいのに「いい」となっていまうのです。使用頻度が高い「i」なのでストレスが半端ないので原因究明と解決方法を模索しました。
勝手に文字が入力される原因を特定する
結論からいうと「チャタリング」が原因でした。
チャタリングとは、スイッチやリレーの接点が閉じる(接触する)時に、一度でスムーズに接触するのではなく、短い時間の間に接点が連続して開閉する現象のことです。
チャタリングになる原因は、部品の摩耗や劣化、汚れなどで、メカニカルキーボードでは持病ともいえる不具合みたいです。
ここがちょっと信じられないのですが、高価なものだろうが安価なものだろうが関係ないのだそう。
私の使っているRazer Blackwidow liteは13,000円とキーボードにしては高くて、しかもまだ2年半しか使っていません。
それなのにチャタリング(イコール故障)が発生するのは半ば仕方のないことみたいな風潮なのです。
しかもメーカー保証期間の2年を微妙に過ぎているのではありませんか。
あまりにも理不尽ですが、修理するか買い替えるしかありません。
調べてみると自力で直せるっぽいのでダメもとで試してみます。
パーツクリーナーでチャタリングを直す方法
解決策としてソフトで強制的にチャタリングを抑える方法もあるようですが、根本的な解決にならないので物理的に修理してみます。
よく使われているのは「接点復活剤」で、これを不具合の起きているキーに吹きかけるのですが、私は「パーツクリーナー」を採用しました。
調べる限りパーツクリーナーは少数派なのですが、自動車整備でパーツクリーナーをよく使う私は絶大な信頼を寄せています。
パーツクリーナーは本当にすごいんです。油や汚れまみれの自動車部品をあっという間にきれいにしてくれます。
接点復活剤と迷いましたが安定と信頼のパーツクリーナーに懸けてみることにしました。
メカニカルキーボードのチャタリングを修理するのに必要なもの
パーツクリーナーはホームセンターで確実に売っています。
あとはウェットティッシュとティッシュと綿棒さえあれば大丈夫ですが、あれば便利なものを紹介します。
キープラー
キートップを引き抜くのに使います。
手でも引き抜けますが、無理な力が加わったりせずにスッと抜けるので作業性が上がります。
数百円なので持っていても損はないと思います。
無水エタノール
キーボードの掃除に使います。
電子機器に水分はご法度ですが、無水エタノールは水分がほぼ含まれておらず揮発性も高いので安心して使用できます。
ウェットティッシュはやや不安なので無水エタノールを使った方が無難です。
アルコール除菌シート
キートップを外す機会はなかなかないので、せっかくだから綺麗に掃除しましょう。
メカニカルキーボードのチャタリングを修理する方法
あとでキートップを戻す時用に全体を撮影します。
キープラーでキートップを外します。
外側から攻めていくと外しやすいです。
スペースキーやエンターキーなどの大きいキーは最後に外します。
小さいキーと違って、金具が付いているので注意します。
キーの隙間の汚れをエアダスターで飛ばしたり無水エタノールで拭いたりします。
細かい部分は綿棒を使うと掃除しやすいです。
キートップをアルコール除菌シートで拭きあげます。
故障個所(iのキー)にパーツクリーナーを浸透させます。
吹きかけるのではなく「浸透させる」のがポイントです。
ジワっと噴出させます。
仕上げにキーを何回か押し下げてさらに浸透させます。
最初に大きいキーから戻すと作業がしやすいです。
キートップの位置は初めに撮影した写真を参考にします。
修理の結果は?
チャタリングが完全に解消されました!
さすがパーツクリーナー!
正規の修理方法ではないので自己責任なところはありますが、あきらめる前に試す価値はあると思います。
チャタリングの原因としてホコリがよくないみたいなのでキーボードにカバーをかけるようにしました。
今後は症状が出ないことを祈ります。