リアのバンプラバーが劣化でボロボロだったので交換しました。
アッパーマウントは特に劣化していませんでしたが同時交換です。
トランクからアッパーマウントにアクセスするのがやや面倒なだけで、リアのサスペンションの取り外し自体は意外にも簡単でした。
交換部品&必要な工具
リアアッパーマウント
リアサスペンションとボディのつなぎ目の役割を果たしています。(図の8番)
劣化すると異音が発生します。
バンプラバー
|
バンプラバー(図の5番)は別名補助バンパーともいい、ショックの底付きを防ぐ役割があります。
耐久性はあまり高くなく、すぐにボロボロになります。
リアサスペンションを外す機会があればついでに交換するのが吉です。
モンキーレンチ
トップロックを外す時に使います。
そんなに高い物でもないのでDIYをするなら一本持っておくと便利です。
スパナ(16mm)
トップロックを外す時に使います。
カークリップはずし
クリップ外しに使いますが、それ以外にもいろいろ使えます。
DIYに大活躍なので私の大好きな工具です。
リアサスペンションアッパーマウントへのアクセス方法
サスペンションを外すにはアッパーマウントにアクセスする必要があります。
そのためには3番のソフトトップケースホルダーを外さなければなりません。
3番を外すには1番のソフトトップケースフロアを外さなければなりません。
…ということで
- ソフトトップケースフロア
- ソフトトップケースホルダー
- リアサスペンション
の順番で外していきます。
「戻し」の作業のために、ウインドディフレクターを外します。
トランクを開けます。
トランクの上部にソフトトップケースフロアと幌が見えます。
赤線のところで繋がっているので矢印方向に引っ張ります。
ちょっと固いですが、どこか一カ所が外れるとあとはすんなりと分離できます。
完全に外れました。
ソフトトップケースホルダーのクリップ左右4カ所を外します。
指でつまめば簡単に外れます。
「パチッ」と音がしてどこかに飛んでいきますが、あとで回収できるので放置でOKです。
ソフトトップケースフロアとソフトトップケースホルダーが接続されているツメを外します。
ちょっと固いですがマイナスドライバーでこじると外れました。
ツメを折らないように慎重に作業します。
ソフトトップケースフロアがフリーになったのでトランクから取り出します。
斜めにすれば取り出しやすいです。
ソフトトップケースフロアの出っ張り部分はセンサーと連動しています。
車体側のセンサー。
幌の格納は下が正常位置なので上の位置だと開閉ができません。
ソフトトップケースフロアが無くなったのでサイドの幌格納部上部が解放されます。
普段手が届かない位置です。
先ほど飛んで行ったクリップが転がっているので回収します(4つ)
ついでに掃除をします。
回収したクリップ。
助手席側には幌の電動モーターが設置されています。
もう少し高い位置にあれば水没なんてしないのに謎の配置です。
ソフトトップケースホルダーは3カ所で留まっています。
手前のトルクスはT30。
奥のボルトを外す時は手前のハンドルをくるっと回してスペースを確保すると作業しやすいです。
上部のクリップはスペースが狭くて取りづらいです。
真ん中のピンを抜いた後にクリップを外します。
クリップはずしを使えば簡単です。
金属部分が多いのでけっこう重たいです。
幌の上下動を制御するので耐久性の高い金属を使っているんだと思います。
ようやくリアサスペンションの上部にアクセスできるようになりました。
リアサスペンションの取り外し方法
ボルト、ナット類をすべて外したときにサスペンションが落下するのを防止するためフロアジャッキで下から支えます。
サスペンション下のボルト(18mm)を外します。
かなり固いです。
アッパーマウントにアクセスするためスポンジを切ります。
必要最小限の範囲に抑えます。
ナット(13mm)を2つ外します。
サスペンションがフリーになりました。
フロアジャッキをゆっくり下げながらサスペンションを取り出します。
リアアッパーマウント&バンプラバーの交換方法
サスペンション上部のトップナットを外します。
そのままでは共回りしてしまうので先端の切り欠きをモンキーレンチで掴みます。
ナット(16mm)をスパナで回します。
これを同時にするとナットが緩みます。
あっさりと外れました。
コイルスプリングのあるフロントと比べるとあっけないほど簡単です。
バンプラバーは劣化してボロボロでした。
長さが違うので合わせます。
カッターで簡単に切れます。
現物合わせで調整します。
新しいアッパーマウントに交換します。
特に劣化している感じはありませんでしたが予防整備とします。
部品点数が多いので図を見ながら順番に組付けます。
トップナット(12番)はロックナットなので再利用不可です。新品を用意します。(品番:33526773882)
サスペンションを車体に取り付けます。
- アッパーマウントのナットを仮留め。
- フロアジャッキでサスペンションを上げる。
- サスペンション下部のボルトを仮留め。
- フロアジャッキでサスペンションを最上部まで上げる。
- アッパーマウントのナットを本締め。
- サスペンション下部のボルトを本締め。
の手順でサスペンションを車体に取り付けました。
なお、アッパーマウントのナットもロックナットなので再利用不可です。
品番:07119905374
ソフトトップケースフロア、サイドホルダーの取り付け方法
「戻し」の作業は感覚的に「外し」よりも2倍くらい大変です。
ソフトトップケースホルダーは微妙なバランスで組付けないといけません。
3カ所もあると、どこか1カ所がかっちりハマらない…というDIYあるあるです。
これを回避するため
- ③の本体を付ける
- ①を仮締めする
- ②を仮締めする
- ③のピンを付ける
- ②を本締めする
- ①を本締めする
の順番でうまくいきました。
難関がソフトトップケースフロアとソフトトップケースホルダーを留める3カ所の爪。
すんなりとハマってくれません。
上から押し込めば簡単ですが、そんなスペースはないのでトランク側(下方向からの力)でなんとかします。
「こうすればうまくいく」というのがないので根気強くするしかありません。
すんなりハマればラッキーです。
ソフトトップケースホルダーのクリップは手前の方は簡単です。
問題は奥の方。
奥の方は物理的に手が届かないので、室内からアクセスします。
最初の方でウインドウディフレクターを外すのはこのためです。
しかし場所的に目視することはできないので、指先でクリップの取り付け位置を探って取り付けを行います。
クリップを落としてしまうとサイドの方に流れていきますので回収が面倒です。気を付けましょう。
最後にトランク内から確認して、クリップの位置があっているか答え合わせをしましょう。
仕上げにソフトトップケースフロアに幌の先端をはめ込んで完成です。
おまけ
作業が全て終わってから幌の開閉を確認すると何やら様子がおかしい。
幌が微動だにせずオレンジのインジゲーターが点灯しています。
原因はこのセンサーです。
端子が飛び出ているのが分かるでしょうか?
この状態だとダメです。
「ソフトトップケースフロアが上がっている」と判断されエラーが出ていたんですね。
正しいのはこっち。
ソフトトップケースフロアを組み付ける時に端子をしっかりと押し下げないといけませんでした。
もう一度同じ作業を繰り返すという地獄のような時間を過ごしましたが2回目だったので意外とすんなりできました。
何事も経験が大事です。
参考動画です。