Z4のステアリングアングルセンサーに異常があると
- ブレーキ警告灯
- 空気圧警告灯
- ASC警告灯
が3つ同時にオレンジで点灯します。
これだけ警告灯が点灯すると異常事態感が半端ないです。
C110+で診断するとこのようなエラーコードが表示されます。
今回の作業にあたり、4403さんの動画を参考にさせていただきました。
この動画が無ければおそらく交換は不可能だったと思います。
4403さん、ありがとうございます。
ステアリングアングルセンサーを交換するには、ステアリングとステアリングコラムを取り外す必要がありますので別記事をご覧ください。
ステアリングアングルセンサーの取り外し方法
ステアリングコラムの赤丸の部分がステアリングアングルセンサーです。
交換自体はとても簡単で特別な工具は必要ありません。
ステアリングアングルセンサーの付属品は3つあります。
Aはステアリングアングルセンサー本体を固定するアダプター的な役割をしています。
多分上手くすればAを壊さずにステアリングアングルセンサーが外せるんでしょうけど、(面倒だったので)ツメをバキッと折りました。
BとCも外します。
2つに分かれます。
これでステアリングアングルセンサーを抜くことができます。
Aの部品はきつくて抜くのが難しかったのでニッパーとマイナスドライバーで壊して外しました。
ステアリングアングルセンサーの取り付け方法
Aは取り付けも苦労しました。
きつくて奥まで入っていきません。
仕方ないのでとりあえずこの位置で止めておいて。
ステアリングアングルセンサー本体を取り付けます。
そしてステアリングコラムを立たせた状態でステアリングアングルセンサー本体を上からグイグイ押し込みます。
当然これは正規の方法じゃないでしょうから、ステアリングアングルセンサーが壊れないように気を付けてください。
ステアリングアングルセンサー自体はプラスチックなので脆いと思います。
結果的に装着できたので良しとします。
取り付けの際は、ピンの位置を合わせるように注意しましょう。
さて、ステアリングアングルセンサーの交換は終わりましたのでここからは戻しの作業になります。
一番大変なのがステアリングコラムの取り付けだと思います。
ステアリングコラム自体が大きくて重い上に仰向けでの作業なのでなかなか大変です。
8本あるボルトのうちどれか1本でも差し込めれば作業が楽になるので頑張りましょう。
ステアリングアングルセンサー交換後のコーディング
Z4(E系全般だと思います。)の場合、ステアリングアングルセンサーを交換しただけでは修理完了ではなく、交換後にコーディングが必要です。
Z4の車載コンピュータに「ステアリングアングルセンサーを交換しましたぜ!」って教えないといけないんですね。
つまりコーディングのソフトが必要なわけで…そのためにはノートパソコンが必要で。
というわけでノートパソコンを買いました。
車の修理だけのためにパソコンを買うのはなかなかハードルが高いと思います。
BMWのコーディングソフトはたくさん種類があって訳が分からないのですが、私が導入したのはISTA/Pというソフト。
ebayで1000円ほどで購入できます。
一回では上手くいかず何回か色んなパターンで試しました。
結果的に「プログラミング→コントロールユニットの処理→プログラミングとコーディングにチェック→処置プラン確定→処置を進める」で成功しました。
「車両→プログラミング後準備」に「蛇角センサー同期」という項目がありますがこっちだと上手くいきませんでした。
警告灯が全て消え去りました。
実は半年ほど放置していたので、久しぶりにすっきりとしたメーターパネルを見ることができて晴れ晴れとした気分です。
まとめ
ステアリングアングルセンサーの交換はいろんな意味で敷居が高いかなと感じました。
まずステアリングコラムの取り外しが結構大変です。
さらに交換後のコーディング作業がなかなか難しいと思います。
ネット上にも詳しい情報が載っていないのでほぼ手探り状態ですし、コーディングを失敗すれば車両に重大な故障が生じるかもしれません。(最悪の場合不動車になるかもという情報がありました。)
脅すわけではないですが、DIYで作業をされる際は十分に気を付けてください。
おまけ~失敗その1~
イグニッションスイッチに手を掛けて壊しちゃいました。
ステアリングコラムの取り外しや取り付けの際にかなり力を入れるのですが、イグニッションスイッチには手を掛けないように注意しましょう。
意外とあっさりと壊れてしまいます。
7,000円…(涙)
おまけ~失敗その2~
謎のパワステ警告灯。
原因は…
パワステに繋がるコネクタの付け忘れ。
戻しの際は付け忘れがないか注意しましょう。