長きに渡る異音問題が解決しました。
原因はロアコントロールアームでした。
結果的には無事交換できたので良かったですが…
大変だった!とにかく大変だった…
今パソコンのキーボードを打っていますが腕が痛いですw
作業時間5時間の激闘をぜひご覧ください。
BMW Z4ロアコントロールアームの交換方法
ロアコントロールアームの交換はすごくシンプルです。
- フロントナックル側(7番)
- サブフレーム側(6番)
- ブッシュ側(8,9番)
この3か所を外して新しい部品を付けるだけ。
…文章で書くとめっちゃ簡単ですね。
しかし実際は地獄です(;・∀・)
ジャッキアップしてタイヤを外して~
まずはブッシュ側から外しましょう。
ここはめちゃ簡単です。
16mmのボルト2本を外すだけです。
次はフロントナックル側です。
18mmのナットですが、あまりスペースが無いのでボックスレンチとラチェットを短めで組み合わせます。
ラチェットを回すには、手前に写っている何かのセンサー(多分タイヤの回転数計測用?)が邪魔なので外します。
6mmの六角レンチで外せます。
めちゃくちゃ汚い…
これってセンサーとしてちゃんと機能してるのかな?
まぁエラーが出てないので大丈夫なんでしょう。
一応パーツクリーナーでささっと掃除します。
これでラチェット振れるのでナットを外します。
奥のタイロッドエンドにピントが合っちゃってますが、手前の方がフロントナックルとの結合部分です。
セパレーターを使用するためにナットは外さずに先の方で止めています。
セパレーターをセットします。
衝撃で落ちないように紐でくくります。
使用方法はこちらの記事が参考になると思います。
というか箱に説明文が書いているのでその通りにすれば間違いありません。
「ガコン!」と大きな音が鳴って外れました。
この部分ってネットでは「鬼のように固かった。」「めちゃくちゃ苦労した。」という情報がたくさんあります。
ですので、これは長期戦になるぞ・・ごくり・・・
と覚悟していたのですが…意外と簡単に外れました。
もしかしたら個体差もあるのかな?
多分、ラスペネを吹き付けまくったのが良かったんでしょうね。
念のために買っといてよかったです。
実はラスペネ使うの初めてだったんですけど効果絶大でした。
CRCだとちょっと不安なので今回みたいな大物の時はラスペネがいいと思います。
さて、今回にメインディッシュはこちらでございます。
サブフレーム側。
ナットはサブフレームを挟んで上の方にあります。(21mm)
狭くてラチェットは入りませんがスパナで地道に回せば大丈夫です。
21mmなんて持ってないので買いました。
マニアックな工具がどんどん増えていきます(^-^;
外れました。
奥に見えるのはエンジンマウントです。
さて、ここからが問題です。
上部のナットは外したのですが、ボルトが全く取れません。ビクともしません。
これどういう構造になっているんでしょうか?
ただの長いボルトだと思うんですが、サブフレーム側としっかり固着するような構造になっているんですかね…
バールを結合部に差し込んでグイグイ力を入れますが全く外れません。
これでもかとガンガンしますがビクともしません。(サブフレームは頑丈なので大丈夫です。)
写真みたいな「だらん」とした状態だと力が分散されると判断し、ナックル側を仮止めして再トライ。
…が、全く外れず。
下のバールで1時間頑張っても外れなかったので倉庫を物色すると…上のバールが見つかりました。
なかなかデカいですw
写真だと分かりませんが、右側に絶妙な角度が付いているので「てこの原理」が使えます。
グレードアップしたバールでさらに30分…
ガン!ガン!
ガン!ガン!
ガコン…!!!
やっと…やっと外れました!!
うう…嬉しいよ…
本当にビクともしないのでいい年して泣きそうになりました(;・∀・)
このブーツの破け具合が死闘を物語っています。。
いや~なんでこんなに固いんだろう。
ナックルアームの部分とは違って「ここで苦労した。」という情報は全くありません。(E46も含めて)
え?もしかして自分のZ4だけ?
ぶっちゃけこの時点でやり切った感があるというか体力的にかなり消耗しているのですが、まだまだ仕事は残っています。まだ折り返し地点です。
古いロアコントロールアームからブッシュを移植します。
ちなみに古い方はジョイント部分がゆるゆるで完全に寿命を通り越していました。
プーラーでブッシュを外します。
ブッシュ部分にグリースを塗って手で差し込みます。
本当は圧入用のSSTがあった方がいいですね。
完成。
あとは逆の手順で組み込むだけです。
ちなみにロアコントロールアームの相場は左右セットで3~4万ですが、これはヤフオクで1万5,000円でした。
激安だったのですごく不安でしたが、意外と?造りはしっかりしています。
使ってみないと耐久性は分かりませんが多分大丈夫でしょう。
助手席側が終わったので次は運転席側です。
こっちはロアコントロールアーム本体に何かのセンサーが付いているので忘れずに外してください。
確か13mmくらいだったような…
このあたりは疲れ果てていたので記憶が曖昧です。すみません。
激安ロアコントロールアームにもちゃんとセンサー用の穴が開いていました。
運転席側のサブフレーム上部はさらに狭いです。
ほとんどスペースがありませんがスパナは振れるので地道に外しましょう。
運転席側のサブフレーム側のボルトも全く取れません。
ビクともしません。
ここで一つ失敗をしてしまいました。
フロントナックルのナットを奥まで締めこんだ状態でサブフレーム部分をバールでガンガンやっていたら(フロントナックルの)ナットが変形してしまいました。
ナットが変形してしまったのでジョイント部分と共回りしてしまい外せなくなってしまいました。
そんな時は六角レンチでジョイントを固定して、ナットをモンキーかスパナで回すと外れます。
このトラブルを防止するために、ナックル側を固定するときはナットを先端部分に持ってきた方がいいと思います。
いや~焦った焦った…
で、1時間くらい格闘してやっと外れました。
業者さんのブログとか見てるといとも簡単に外している(ように見える)んですけど、これって何かコツとかあるんでしょうかね?
あるなら教えてもらいたい。
それくらい大変でした。
左右のこの部分を外すのに3時間ほど費やしてますからね(-_-;)
腕が痛い…
ブッシュを移植して元に戻して終了!
最後に各種ナットを規定トルクで締め付けます。
足回りはいろいろ怖いのでトルク管理はしっかりしたいところ。
素人整備ならなおさらです。
オイル交換の時に同じメーカーの5~25N・mを買ったのでリピートです。
「カチッ」とする手応えも分かりやすくてすごく使いやすい。
素人整備なら充分すぎると思います。
こちらは20~110N・mまで対応しているので幅広く使えそう。
規定トルクはこんな感じでした。
サブフレーム上部はトルクレンチが使えないのでスパナできつく締めます。
苦労しましたが…やっぱり新品は気持ちいいですね!
ずっと気になっていた異音は消え去りました。
愛車から異音がするってすごく嫌なので解決して良かったです。
それにしても大変な作業でした。
BCSでは10万円という見積もりでしたが、なるほど納得のお値段です。
それほど大変でした。
整備好きな私ですが、はっきり言ってもう2度としたくない作業です(笑)
まぁ、次回交換は10年後くらいなのでしばらくは気にしなくても大丈夫でしょう。
ロアコントロールアーム右: 31122343352
ロアコントロールアーム左: 31122343353